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2026.11.03

【2026年最新】ベンチプレス100kgを達成するには?重量を伸ばす7つの方法を科学的に解説

皆様こんにちは!ウェルビーイングライフジム代表の染田です。

「ベンチプレスの重量がなかなか伸びない」

「80kgまでは順調だったのに、そこから停滞している」

「100kgを挙げるには、どんな筋トレをすればいい?」

筋トレを続けている方なら、一度はこうした悩みを持ったことがあるのではないでしょうか。

ベンチプレス100kgは、筋力トレーニングに取り組む方にとって、わかりやすい目標の一つです。

しかし、ただ毎回重い重量に挑戦したり、限界まで追い込んだりするだけでは、効率よく筋力を伸ばせるとは限りません。

実際、2026年に発表された157研究を対象とするシステマティックレビュー・メタ解析でも、筋力向上にはトレーニングの重量、運動量、継続期間などが関係し、単純にトレーニング量を増やし続ければよいわけではないことが示されています。

今回は、ベンチプレスの重量を伸ばすために知っておきたい7つのポイントを、科学的根拠と実践方法を交えて解説します。

結論|ベンチプレス100kgを目指すなら重要なのは7つ

ベンチプレスの最大挙上重量を伸ばすには、次の7つを意識することが重要です。

  1. 現在の筋力を把握して目標を設定する

  2. 最大筋力を伸ばすための高重量トレーニングを取り入れる

  3. トレーニング量を少しずつ増やす

  4. 週のトレーニング頻度を適切に設定する

  5. セット間の休憩を十分に取る

  6. 毎セット限界まで追い込まない

  7. 肩甲骨・グリップ・身体の安定性を見直す

ただし、これらをすべて完璧に実践すれば、誰でも必ず100kgを達成できるという意味ではありません。

体格、筋力、トレーニング経験、関節の状態などには個人差があります。

大切なのは、自分の現在の筋力に合わせて、少しずつ負荷を高めていくことです。

現在の筋力を把握する|まずは1RMを知ろう

ベンチプレスの重量を伸ばしたいなら、まず確認したいのが現在の筋力です。

そこで使われる指標が「1RM(ワン・レップ・マックス)」です。

1RMとは、正しいフォームで1回だけ持ち上げられる最大重量を意味します。

例えば、ベンチプレス80kgを1回挙げられる方なら、1RMは80kgです。

ただし、初心者の方が最初から限界重量を試す必要はありません。

数回持ち上げられる重量から、1RMを推定する方法もあります。

例えば、Epley式という簡易的な計算方法では、

推定1RM = 使用重量 ×(1 + 回数 ÷ 30)

と計算できます。

80kgを5回持ち上げられた場合は、

80 ×(1 + 5 ÷ 30)= 約93kg

となります。

ただし、これはあくまで推定値です。

フォーム、反復回数、疲労状態、個人差などによって実際の最大重量とは異なる場合があります。

特に高重量を扱う場合は、安全バーや補助者のいる環境で測定することが重要です。

最大筋力を伸ばすなら高重量トレーニングも必要

「筋肉を大きくするトレーニング」と「最大筋力を高めるトレーニング」は、完全に同じではありません。

筋肥大は幅広い重量設定で起こりますが、1RMのような最大筋力を高める場合には、比較的重い重量を扱う練習が重要になります。

2024年のメタ解析では、295研究・6,710人のデータが分析されました。

その結果、最大筋力の向上は、比較的重い重量を扱うトレーニングで大きくなる傾向が示されました。

つまり、ベンチプレス100kgを目指している方が、軽い重量で20〜30回のトレーニングだけを続けるより、段階的に高重量を扱う練習も取り入れる方が目的に合っています。

具体的には何回がいい?

トレーニング経験がある方なら、次のような組み合わせが一例です。

目的 重量の目安 回数
フォーム習得・基礎づくり 軽〜中重量 8〜12回
筋力・筋量の両立 中〜高重量 5〜8回
最大筋力の練習 高重量 2〜5回

これは研究で全員に最適と証明された回数設定ではなく、目的別の実践例です。

初心者はまず正しいフォームを身につけ、無理なく扱える重量から始めましょう。

最大筋力を伸ばすには、重い重量を安全に扱う技術も必要です。

トレーニング量は増やせば増やすほどいい?

筋力を伸ばしたいと考えると、セット数を増やしたくなるかもしれません。

しかし、トレーニング量を増やせば、必ず筋力が伸び続けるわけではありません。

2026年のLyristakisらのメタ解析では、157研究を対象に、トレーニング量、重量、期間と筋力向上の関係が検討されました。

その結果、筋力向上とトレーニング量には関係がある一方、一定以上では追加効果が小さくなる非線形の関係が示されています。

ただし、研究対象には初心者が多く、経験豊富なトレーニーにとっての最適量を明確に決定できたわけではありません。

大切なのは段階的な負荷の増加

例えば、現在70kgで5回×3セットを行っている方なら、次のような方法が考えられます。

最初は70kgで5回×3セット。

フォームが安定し、余力を持ってできるようになったら、70kgで6回×3セット。

その後、72.5kgで5回×3セットに挑戦する。

このように、少しずつ重量や回数を増やしていく方法を「漸進性過負荷」と呼びます。

重要なのは、毎回無理に重量を上げることではありません。

安定したフォームを維持しながら、長期的に負荷を高めていくことです。

ベンチプレスは週何回が効果的?

「ベンチプレスは週1回で十分?」

「週3回やったほうが早く100kgに到達できる?」

このような疑問も多いでしょう。

2018年に発表された22研究のメタ解析では、トレーニング頻度が高いほど筋力向上が大きくなる傾向が示されました。

しかし、週全体のトレーニング量を揃えて比較すると、頻度そのものによる明確な差は認められませんでした。

つまり、週3回だから必ず週2回より優れているとは限りません。

ただし、ベンチプレスのような技術が必要な種目では、週に複数回練習することでフォームを確認する機会を増やせます。

また、1日に大量のセットを行うより、週2回に分けたほうが、各セットの質を保ちやすい場合があります。

おすすめは週2回から

例えば、

月曜日:高重量を中心としたベンチプレス

木曜日:中重量でフォームと反復回数を重視するベンチプレス

という組み方です。

ただし、肩や肘に痛みがある方、回復が追いついていない方は、頻度や負荷を調整する必要があります。

週1回しかトレーニングできない場合でも、継続的に筋力を高めることは可能です。

セット間の休憩は短すぎないほうがいい

筋トレでは、セット間の休憩時間も重要です。

「休憩時間は1分以内にしたほうが筋肉に効く」

と聞いたことがある方もいるでしょう。

しかし、最大筋力を伸ばしたい場合には、短すぎる休憩が不利になることがあります。

2016年のランダム化比較試験では、筋トレ経験のある男性21人を対象に、セット間休憩1分と3分を比較しました。

8週間のトレーニング後、3分休憩したグループのほうが、ベンチプレスとスクワットの1RM向上が大きい結果となりました。

高重量を扱うと、筋肉だけでなく神経系にも大きな負担がかかります。

休憩が短すぎると、次のセットで十分な力を発揮できない可能性があります。

そのため、最大筋力向上を目的とする高重量セットでは、まず2〜3分程度、必要に応じてそれ以上の休憩を取る方法が考えられます。

もちろん、すべての種目で3分以上休む必要があるわけではありません。

軽い補助種目などでは、短めの休憩でも問題ない場合があります。

毎セット限界まで追い込む必要はない

「筋力を伸ばすなら、毎セット限界まで追い込むべき」

そう考えている方もいるかもしれません。

しかし、研究では必ずしもそうとは言えません。

2021年のシステマティックレビュー・メタ解析では、筋肉が動かなくなるまで行うトレーニングと、その手前で終了するトレーニングを比較しました。

その結果、筋力や筋肥大の向上において、完全な限界まで行うことが必須とは確認されませんでした。

また、2024年のメタ回帰分析でも、筋肥大と最大筋力では、限界への近さの影響が異なる可能性が示されています。

「あと何回できるか」で考える

ここで役立つのがRIRという考え方です。

RIRとは「あと何回できそうか」という余力のことです。

例えば、

  • RIR3:あと3回できそう

  • RIR2:あと2回できそう

  • RIR1:あと1回できそう

  • RIR0:これ以上はできない

という意味です。

ベンチプレスの高重量トレーニングでは、毎セットRIR0まで追い込むのではなく、まずRIR1〜3程度の余力を残す方法が実践しやすいでしょう。

ただし、RIRの自己評価は初心者では難しいこともあります。

実際の動作速度やフォームの崩れ方を確認しながら調整することが重要です。

筋力を伸ばすために必要なのは、毎回の限界挑戦ではなく、質の高いトレーニングの積み重ねです。

肩甲骨・グリップ・身体の安定性を見直す

ベンチプレスでは、胸や腕の筋力だけでなく、身体の安定性やフォームも重要です。

特に確認したいのが、肩甲骨の位置、グリップ幅、肘の向き、足の接地です。

2024年に発表されたバイオメカニクス研究では、経験豊富な筋力トレーニング実践者10人を対象に、ベンチプレスの21種類のフォームを比較しました。

その結果、グリップ幅や肩甲骨の位置によって、肩関節にかかる力の大きさや方向が変化することが示されました。

特に肩甲骨を寄せた姿勢や、極端に広すぎないグリップでは、一部の肩関節負荷が小さくなる傾向が確認されています。

ただし、これは関節にかかる力をモデルで推定した研究です。

実際に肩の怪我が減ることまで証明したわけではありません。

肩甲骨はどうすればいい?

ベンチプレスでは、肩甲骨を適度に寄せ、上背部をベンチに安定させる方法が一般的です。

ただし、無理に肩甲骨を強く寄せ続けたり、肩を過度に下げたりする必要はありません。

肩の可動域や胸郭の形状によって、適切なポジションは変わります。

また、バーを胸に下ろす際は、肩の前側に強い痛みが出ない軌道を確認することが重要です。

グリップは広いほうが重量が伸びる?

グリップを広げることで、バーベルの移動距離が短くなり、挙上重量に影響する場合があります。

しかし、広ければ広いほど安全で、誰にとっても最適というわけではありません。

肩関節への負荷も変わるため、肩幅や腕の長さ、可動域、競技目的などに合わせて調整する必要があります。

また、足裏を床につけ、下半身と体幹を安定させることも重要です。

いわゆるレッグドライブは、足で床を押しながら上半身の姿勢を安定させる技術ですが、腰を大きく反らせたり、お尻をベンチから浮かせたりすることが目的ではありません。

ベンチプレスは胸だけでなく、全身の安定性を利用して行う種目です。

100kgを目指す人のための実践メニュー

ここまでの研究を踏まえて、ベンチプレスの重量を伸ばしたい方向けに、週2回のメニュー例を紹介します。

これは、基本フォームを習得していて、バーベルベンチプレスを安全に実施できる健康な成人を想定した例です。

週2回のベンチプレス強化プログラム

重量は現在の推定1RMを基準に調整

DAY 1|最大筋力を伸ばす日

種目 セット × 回数
ベンチプレス 3〜4 × 3〜5回
ダンベルプレス 2〜3 × 6〜10回
ローイング 3 × 8〜12回
トライセプス種目 2 × 10〜12回

ベンチプレスは無理なく3〜5回できる重量から開始。セット間休憩は2〜4分程度を目安にします。

DAY 2|反復練習と筋量を高める日

種目 セット × 回数
ベンチプレス 3 × 6〜8回
インクラインプレス 2〜3 × 8〜10回
ラットプルダウン 3 × 8〜12回
サイドレイズ 2 × 10〜15回

フォームを維持できる重量で行い、ベンチプレスは1〜3回程度の余力を残します。

例えば、現在の1RMが80kgなら、初回の高重量日は55〜65kg程度から始め、動作の安定性と余力を確認して調整する方法が考えられます。

これは研究で検証された特定の12週間プログラムではなく、筋力向上に関する研究を踏まえた実践例です。

体力や経験によって適切な重量は変わるため、数値だけを頼りに無理な挑戦をしないようにしましょう。

どのタイミングで重量を上げればいい?

トレーニングでは、重量を上げるタイミングも重要です。

例えば、70kgで5回×3セットを行っている場合、すべてのセットを安定したフォームで完了でき、さらに余力があるなら、次回は72.5kgを検討してもよいでしょう。

反対に、毎回フォームが崩れる、肩に痛みが出る、最後のセットで大幅に回数が減るといった場合は、無理に重量を上げる必要はありません。

また、筋力は毎回一直線に伸びるわけではありません。

睡眠不足、仕事の疲労、食事量の不足などによって、一時的にパフォーマンスが下がることもあります。

1回のトレーニングだけで判断せず、数週間単位で変化を確認しましょう。

筋力アップには食事も重要

ベンチプレスの重量を伸ばすためには、トレーニングだけでなく、食事も大切です。

特に筋肉の修復や成長に関わるタンパク質は重要な栄養素です。

2018年の49研究・1,863人を対象としたメタ解析では、筋力トレーニング中のタンパク質補給によって、筋量や筋力の増加が追加的に促されることが報告されています。

また、筋量増加については、1日約1.6g/kgが一つの実践的な目安とされています。

体重70kgなら約112g、80kgなら約128gです。

ただし、これは全員が必ず摂らなければならない最低量ではありません。

また、タンパク質だけを増やせば筋力が伸びるわけでもありません。

十分なエネルギー摂取、バランスのよい食事、睡眠、継続的な筋トレを組み合わせることが重要です。

ベンチプレス100kgを目指すときの注意点

重量を伸ばしたいときほど、安全面への配慮が必要です。

特に注意したいのが、補助者がいない状態での最大重量への挑戦です。

バーベルを胸の上で支えられなくなると、重大な事故につながる可能性があります。

高重量を扱う場合は、適切な高さに設定したセーフティバーや補助者を利用してください。

また、肩や肘に痛みがある場合は、無理に重量を上げず、必要に応じて医療機関で評価を受けることも大切です。

ベンチプレス100kgは魅力的な目標ですが、健康や関節の状態を犠牲にしてまで達成すべき数字ではありません。

パーソナルトレーナーとして大切にしたい考え方

ベンチプレスの重量が伸び悩んでいる場合、単純に胸の筋力が足りないとは限りません。

例えば、肩甲骨や胸郭が安定していない、バーの軌道が毎回変わってしまう、トレーニング量が多すぎて疲労が抜けていないといったことも考えられます。

また、重量を伸ばすためには、筋肉の大きさだけでなく、現在持っている筋力を効率よく発揮する技術も重要です。

そのため、重量だけを確認するのではなく、フォーム、関節の動き、トレーニング頻度、疲労、食生活などを総合的に確認することが大切だと考えています。

筋トレ初心者の方であれば、最初から100kgという数字にこだわる必要はありません。

まずは自分に合った重量で正しい動作を身につけ、少しずつ筋力を高めていきましょう。

まとめ|100kg達成の近道は、基本を正しく積み重ねること

ベンチプレス100kgを目指すために、特別な裏技が必要なわけではありません。

重要なのは、現在の筋力を把握し、目的に合った重量とトレーニング量を設定することです。

比較的重い重量を扱う練習を取り入れ、十分な休憩を取りながら、段階的に負荷を高めていく。

さらに、肩甲骨やグリップなどのフォームを見直し、食事や回復にも気を配る。

こうした積み重ねが、長期的な筋力向上につながります。

2026年のメタ解析でも、筋力向上には重量やトレーニング量などの組み合わせが重要であることが示されています。

「毎回限界まで追い込むこと」よりも、「継続して質の高いトレーニングを行うこと」。

ベンチプレスの重量を伸ばしたい方は、まず現在のトレーニング方法を見直してみてください。

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この記事を書いた人
well-being-life Gym
代表トレーナー

染田 智信

私と一緒にお互いの目標達成に向けて高めあいながら頑張ってみませんか?

競技経歴

JBBF Men’s Physique
2021 京都大会:1位
2022 関西選手権:1位 / Overall 2位
2024 関西選手権:1位 / Overall 1位
2025 関西選手権:1位 / オールジャパン:13位
2026 オールジャパン:15位

経歴

接客業
某百貨店にて5年間勤務し、接客スキルを習得。
スポーツサプリメント業界
元業界2位のスポーツサプリメント会社で7年間勤務。
商品開発、営業、販売に携わり、栄養学やマーケティングを習得。
アスリート経験
2023年まで関西フットサル1部リーグ「don’t have to」に所属。

トレーナー資格

NSCA-CPT認定トレーナー

PHI Pilates Mat Ⅰ/Ⅱ

JBBF公認審査員